ダイエットとは直接関係ない話ですが、何年かに一度話題になる話がありました。
書店や図書館などの本の多い場所に行くと、便意をもよおす人(青木まりこさん)がいるという話です。
この『青木まりこ現象』は1985年の本の雑誌の投稿欄にあった話しで、この後ずいぶん長い間 私も、俺も、僕も… と盛り上がった記憶があります。
あぁ、ちなみに私も 青木まりこ さんです。
たくさんの本が便意を呼ぶワケ。あなたも“青木まりこ”さん!?
告白します。
私、書店や図書館に行くと、かなりの率で便意をもよおします。
もはや自分の中では、そういう場所へ行った際の“儀式”とも言える現象だが、周りに聞いてみると、驚くほど同じ“儀式”を行っている人が多い。百貨店や商業ビルの中の書店近くに、高い率でトイレが設置されているのも、そんな私たちのためなのかも? とまで都合よく考える始末。ちなみに、書店勤務経験のある私。勤務中に(不自然な)“儀式”を行ったことは一度もなし。
この現象には実は名前が付いており、「青木まりこ現象」と呼ばれている。これは、椎名誠氏が編集長を務める、『本の雑誌(1985年、第45号)』の読書投書欄に、「杉並区在住の29歳会社員・青木まりこ」というペンネームで投稿された体験談がきっかけとなったため、こう命名された。また、2003年11月発行の『AERA』でも、「青木まりこ現象」についての記事が掲載されている。
記事内ではこの現象についての解釈が、3点挙げられている。
1、本の紙や印刷のインクの匂いが、排泄欲を刺激する
2、トイレのない店内や施設内でトイレに行きたくなったらどうしよう、という精神的プレッシャーから
3、書店や図書館という、非日常空間で好きな本を探す行為が、心身をリラックスさせるため
ある心理療法研究家によれば、この現象が引き起こす症状はなにも便意だけではなく、頭痛や脱力感、あくびや眠気もその一つだという。また不思議なのが、書店や図書館に長時間滞在しなくても、一歩足を踏み入れた瞬間に起こることもあれば、書店や図書館を一歩出ると、その症状が消えてしまうことが多いということ。
1と2は私たちでも知っている、一般的な解釈のようだが、3は、精神科などの医師による仮説で、今までのところ、有力視されているそう。
1に関しては、物理的原因を何らかのカタチで研究・実証すればわかることだが、ここで注目したいのは2や3の心理的原因だ。
便意だけではなく、脱力感も眠気も、書店や図書館でそれらの症状が出る状況に共通している条件は、「本がたくさん並んでいる中で、その中から、自分の読みたい本を探そうとする意志」が働いていること。では、それが本人にとってストレスになるから症状が出るのか、といえばそうではない。第三者から見れば明らかなように、本人にとってその時間は“至福”のはず。そもそも本当に本が嫌いなら、書店や図書館に入ることはないのだから。しかし、本人の中では、それらの症状のため、書店や図書館は苦痛を与える場所になる。場合によっては、その結果、書店や図書館を避けるようになるかもしれない。
本を探したいのに、症状が出れば、それができなくなる。自分が望んでいる行動を妨げる形で症状が出ている……。これこそが、この症状の目的なのだ。
ーとは、前述の心理療法研究家の見解。
2については、個人的経験から、とても高い信憑性を感じている。
年に数回、同じ距離を新幹線で移動することがあるが、決して体調がすぐれないわけでもないのに、窓際や3人がけの真ん中の席に座った時に限り、便意をもよおすのだ。これは、トイレへ行くためには隣の人に声をかけなければいけない、自分が行きたい時にすぐさまトイレに行けるわけではない、そんな心理的圧迫が少なからず私の中に生まれるからだと、やや大げさだが分析している。
まだまだコレだ! と断言できる定説はないこの現象。しかし、単に本と便意の関係だけではなく、人間の心が肉体に与える影響、人間の心の本質的部分を突くカギにもなるのではないだろうか。
そして最後に、気になるのが“青木まりこ”さん。
まさか自分の投書で、こんな名前まで付いてしまうとは思いもよらなかったはず。同朋としては感謝するとともに、一度現象について語り合いたいものだ。
青木さーん、どこにいますかー?
(2007.5.2 ライブドアニュース)